現代を乗り切るストレス対策
ストレスだらけの現代を乗り切るには
 週刊誌をひろげてもテレビを見ても『ストレス』という言葉が氾濫しています。心筋梗塞、糖尿病、胃・十二指腸潰瘍、肥満、高血圧、じん麻疹などはストレスが原因でおこることが多いといいます。
 最近では『ガン』さえもストレス病のひとつだと言われます。
 そこで、ストレスだらけの現代を乗り切るストレス対策を御紹介しましょう。
 
あるがままに受けとめること
 
 この世の中、右をみても左をみてもストレスだらけ。ストレスを身のまわりから追放しようとしてもムダなことです。ムダな頑張りはやめましょう。不快なストレスをあるがままに受けとめることがストレス対策の第一歩です。逃げようとするほど後を追っかけてくるのがストレスなのです。
 
特効薬
 
 ストレス退治の特効薬は睡眠です。よく寝ましょう。ただし、寝つかれないからと酒を睡眠薬がわりにするのだけはやめて下さい。アルコール中毒の予備軍になるのがおちです。
 
完全主義者にならないこと
 
 物事に完全を求める程ストレスは高くなり、ストレスに押しつぶされるものです。世の中適当に、いいかげんに物事に対処するのも案外重要なのかもしれません。百点満点を決して望まないこと。80点をゴールにしましょう。
 
孤立しないように
 
 仲間がおおいほどストレスに打ち勝てます。対人関係の幅を広げる努力をしましょう。たとえば趣味をもつことです。その趣味がきっかけとなって人づきあいの輪が広がることがあります。少なくともグチをこぼせる仲間を二人作っておくべきでしょう。
 
ストレス源になってませんか
 
 ベテラン係長のMさん、部下が思うように動いてくれず困っています。このところイライラして肩はこるし、食欲もありません。職場のストレスに押しつぶされそうです。ゆっくり話を聞いてみました。なんときっかけは、Mさんが細かいことで部下をガミガミ怒鳴るので、まわりがMさんに冷たくなったためでした。職場のストレス源は部下ではなくMさんだったのです。あなたがストレス源になっていないか振りかえってみましょう。
 
 
まずトイレにかけこむこと
 気ばかり使って頭を使わない人がストレスに弱い人です。何か問題に直面したらまずトイレにかけこみましょう。頭を冷やし現実的にクールに問題をみつめ直してみましょう。なにが出来て、なにが出来ないか考えてみるのです。そして、出来ることをやること。出来ないことはバッサリ切りすてることが重要なのです。つまらないことにこだわってクヨクヨするのはやめましょう。
 
気分転換を心がけましょう
 
 強いストレスもそれが短時間ならたいしてひびかないものです。逆に弱いストレスでも長時間気分転換せずにいると、とても困ったことになりかねません。どんなやり方でもかまいません。気分を切り換えましょう。自分なりのリラックスの方法をみにつけるとなおよいでしょう。
 
しなやかな人間をめざそう
 
 「禁煙」と書いて自室に貼った方は禁煙出来にくいそうです。「一本も吸わない」と宣言した人が、たった一本吸ってしまうと「なんて俺は意志の弱いダメな人間なんだろう」と自己嫌悪してしまう。どうせ一本吸ってしまったんだ、もういいやとすぐに元のヘビースモーカーに戻ってしまう。
 強い人間ほどもろいものです。今日たまたま一本吸ってしまっても、1年後に禁煙出来ればよいのです。強い人間ではなく、柔軟なしなやかな、したたかな人間をめざしましょう。
 
チームワークを大切に
 
 私達は組織で仕事をしています。毎日の仕事上でひとりの職員が決められることがらは少ないものです。仕事を自分だけでやろうと頑張って胃潰瘍になる職員もいます。
 
ストレスは人生の塩加減
 
 いかがでしたか。ストレス学説の提唱者セリエ教授は「ストレスは人生の塩加減である」と言っています。塩加減が少なくても味気なく、たよりないものです。ストレスをスパイスに、よりよき人生を送ろうではありませんか。